動物にとっても銅は不可欠なものです。動物には人間も含みますが、その成長及び健康のためには微量の銅が必要となります。銅が不足すると、牛、羊、豚、犬、ねずみ、うさぎ、にわとりなどの動物で骨格組織に異常がみられるそうです。組織の発育不良から大動脈の破裂、心不全などが生じます。
さらには貧血病や生殖不能病、成長の鈍化、色素形成の不足下痢、種々の神経病にかかったりします。乳牛は乳の出が悪くなり、羊は低品位の剛毛になるなど含めて、家畜には非常に大きな問題となるそうです。銅の欠乏病は、銅含有の飼料を与えることによって克服できます。銅を家畜の飼料に添加することは、ずいぶん前から農家で行われてきているそうです。
アメリカの農務省は「家畜に与える牧草中の銅濃度は、6ppm以上あれば必要量を満たすとされているが、この量は最大の効果を上げる為の必要量を示していない。動物の健康や成長のためには、これよりはるかに高い銅摂取量が必要だ」とコメントしているそうです。
アメリカ・フロリダ大学の研究結果から、10ppm銅を含有した資料で養育された豚にくらべ、250ppm銅を含有した餌料で飼育された豚は、22・1 パーセントも早く成長したと報告していて、この研究において、加える銅の種類は、硫酸銅、酸化銅、炭酸銅、塩化銅、銅メチオニンすべてが有効であると証明されているそうです。
2008
2008
生まれたばかりの赤ちゃんには、安全で栄養価に優れたものを与えたいと考えます。母乳の代わりになる粉ミルクはその最もたるものでしょう。
1976年出されたWHO(世界保健機構)により人工乳の必須金属含有量について勧告によると、銅の含有量は100ml中40マイクログラムだそうですが、日本の粉ミルクは、100ml中3.1~7.2マイクログラムしか含んでいなかったそうです。もともと人間の母乳には、出産後1ヶ月あたりまでは、 100ml中45マイクログラム程度ふくまれているそです。
なぜ日本だけ極端に少なかったというと、日本では銅が食品添加物として認められていなかった為、添加ができなかったそうです。
その後、小児科学会や新生児学会で銅欠乏症例が報告されるようになり、問題が注目されるようになりました。銅欠乏症は、貧血、発育不足、下痢、低体温、皮膚や毛髪の色素減少、骨病変などが症例としてあげられています。
こうした問題定義を受けて現厚生労働省に対し、銅および亜鉛の添加を認めるよう要請を出し、食品衛生調査会に諮り、1983年に認可に踏み切りました。その翌年から市場に登場することになりました。現在では、粉ミルクの銅添加量は100mg中320マイクログラム、わずかな量ですが、これによってかわいい赤ちゃんの成長を助けているそうです。
2008
最近行ったコンビニで、サプリメントの栄養表示の中に「銅」の文字を目にしました。
調べてみると銅は2004年3月に厚生労働省によって栄養機能食品として栄養成分機能が表示されるようになりました。栄養機能食品の表示の対象となる栄養成分は、人間の生命に不可欠な栄養素であると科学的根拠から認められたものだそうです。
どんな働きがあるか研究によりますと、人間の体には、約80~100㎎の銅が含まれている事がわかっているそうです。私達は毎日2~5㎎の銅を主に食べ物から摂取し、それを排泄しているのが健康な状態だそうです。体内での働きは、血液をつくったり、骨や血液を正常に保ったり、脳の働きをたすけるなどだそうです。発育の盛んな新生児は大人の2~3倍の銅を持っている事がわかっていて、この為に妊娠した母親の血液中には、通常の2倍以上の銅が含まれるというデーターがあるそうです。生まれたばかりは成長に必要な銅を十分持っていても、離乳期にはだんだんと低下する為、食べ物から銅を補う必要があるそうです。
鉄は血液中のヘモグロビンの結合に必要となり、不足すると貧血を引き起こします。体内の銅が不足すると鉄の利用が妨げられ、ヘモグロビン合成が低下し貧血を招きます。つまり、鉄がいくらあっても銅が不足するとヘモグロビンはうまく結合できないそうです。このように血液との深い関係から、鉄や銅は「血のミネラル」と呼ばれるそうです。
しらずしらづのうちの銅の恩恵を受けて生活している事に驚かされるばかりです。
参考資料 くらしの活銅学
2008
バレンタインデーが近づいても、ドキドキしない生活を送っていますが・・・
さて世界中から愛されているチョコレート、日本人一人当たり一年間で食べているチョコレートの量は約2㎏(板チョコ40枚)だそうです。
甘党ではないわたしは、凄い量だと思いますが、さすがの世界一はドイツで1年間で11㎏(板チョコ220枚)だそうです。私のイメージのドイツ人のあのお腹は、ビールだけではないと理解しました。
ところでチョコレートに銅が含まれているという事を知っていますか。カリフォルニア大学の栄養学・内科学のカール・キーン教授は「カカオ豆には銅が豊富に含まれていて、しかも多くの銅は豆がココアやチョコレートに加工されても残存する」と報告しています。
銅は、人間などの高等動物に必要な栄養素で、銅の摂取が足りないと成長が遅れたり、骨がもろくなったり、運動能力が低下したりするそうです。
最近では、ポリフェノールなども多く含む食材として名高く、豊富な栄養素を含むチョコレート、食べすぎには注意ですが、とろけるような甘さが体にいいとは嬉しい話です。
くらしの活銅学 (社)日本銅センターより
2008
私の大好物の一つに牡蠣があります。冬ともなれば鍋料理にはかかせません。
最もポプラーなマガキは、英語のRの入らない月「5月(May)~8月(August)までは、産卵期のため食用に適さない話は有名ですが、これはマガキの場合であって、広島などのイワガキは春から夏にかけて旬を迎えます。日本では、養殖が進み1年中牡蠣を楽しめるわけですが、牡蠣を最もおいしくいただけるのは、産卵前に胎内にグリコーゲンをたっぷりとためた時期、マガキで言えば3月~4月のシーズンの終わりごろというわけです。
牡蠣は、「海のミルク」とよばれ豊富な栄養素を含んでいます。グリコーゲンを始めたんぱく質、鉄分、ビタミン類、特に銅や亜鉛などのミネラルが特に多い食材だそうです。
文豪ヘミングウェイは、「牡蠣を食べると銅の味がする」という言葉を残しているほどだそうです。
銅は血液や色素、骨や血管を正常に保つ働きがあります、私達の健康に役立つ銅の働きに又一つ牡蠣を食べる理由が出来た事に喜びを感じています。
参考資料 くらしの活銅学 (社)日本銅センター


