銅のある暮らしの中で

【銅工房】とともに。

このブログは、「銅工房の店長ブログ」です。 銅工房.jpは、銅の魅力を知り尽くした店長が、自信を持って紹介する銅製品の販売サイトです。自慢はオリジナルでオダーメイドな銅製品が必見です。  数千年もの歴史の中で、銅は人類に大きな恩恵をもたらしてきました。 銅の持つ魅力、効果は、私たちの生活を豊かにしてくれます。私のフィルターを通して選りすぐり、価値ある銅製品を「銅工房.jp」では紹介しています。 このブログでは、商品開発への道、商品への情熱などの奮闘記を紹介してまいります。
 

”緑青は猛毒”は濡れ衣だった

緑青の青みがかった鮮やかなグリーン色からイメージする印象は、人それぞれだとおもいます。
私は、古びたお寺の屋根を思い浮かべています。
歴史有るお寺の屋根が美しい緑色をしているのは、銅屋根の表面が長い時間をかけて変化し、銅の錆の一種である緑青に覆われている色だからです。緑青は見た目だけの美しさだけではありません。銅の表面で結びついて、屋根を腐食から保護する役割をはたしているそうです。また古来より天然の緑色の顔料として大変貴重に扱われてきたものでもあるそうで、古くから暮らしのなかで珍重されてきたのにもかかわらず、昭和の時代まで有毒なものとして扱われてきました。
そもそも、緑青が毒であるという考え方は、どこからきたかもはっきりしていないようです。しかし主な原因は、学校の教科書にあったようです。戦後の小学校の教科書「5年生の理科/金属の錆」には、「銅のさびの一種である緑青には毒性がある」と書かれています。また当時の百貨辞典にも、緑青は「有毒」と書かれています。ここで覚えた知識が長い間信じられてきたようです。しかし、教科書には緑青がなぜに有毒であるかについては、説明されてなく、緑青の毒性を証明する内容は書かれていないそうです。海外の文献にも緑青の毒性を訴えるものはなく、この誤解は日本だけの様です。
そこで、(社)日本銅センターが根拠のない誤解を解かんとして、東京大学医学部に依頼をして、緑青の動物実験を6年間にわたり行ったそうです。その結果、緑青は、無害同様の物質であることが確認されました。この報告を受けた厚生省も、1981年から国の研究として動物実験を行い、3年間にわたる研究の結果、緑青は「無害に等しい」との認定をだしたそうです。
1984年8月7日、NHK「朝のニュースワイド」で緑青猛毒説は誤ったものであることが厚生省の見解として報道されたとされています。全国紙の朝刊(朝日、毎日、読売)にも、このニュースが大々的にとりあげられたそです。
長い時間をかけて、ようやく緑青が無害であることは証明されました。その後教科書から緑青が有毒であるという内容は、削除されました。しかし、厚生省の発表から20年以上が経過した現在も、緑青は猛毒で恐ろしいという印象は完全になくなっていないようです。人々根深い意識が変わるには、さらに長い時間がかかりそうです。

銅イオン発生器が噴水で活躍

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緑の少ない都会でも、公園の噴水や池のまわりは皆の憩いの場です。しかし、近くでよく見ると水の中が緑色の藻でいっぱいな光景を良く見ます。この藻は、景観を損ねるだけではなく異臭や蚊の発生の原因でもあるそうです。レジオネラ菌などの微生物も異常発生するなどの大きな問題にもつながります。また浮遊してろ過器などの目詰まりの原因にもなります。温泉やプールでは、足元が藻で滑りやすくなる危険性や、レジオネラ菌の巣窟になる可能性があるそうです。ここで活躍したのは銅で、銅イオンの抗菌作用を用いた銅イオン発生器です。
この装置には、電極版として銅と銀の合金が使用されたそうです。イオン濃度をコントロールする制御装置と電気ケーブルで結ばれ、銅板に電流を流すと、電気的に活性化された銅イオンと銀イオンが水中に溶出す仕組がこれらを解決に導いたそうです。
プールでは、塩素を使用し殺菌するのが一般的ですが、殺藻効果が低いそうで、銅イオンの場合殺藻効果も高い為急速に普及しているそうです。

銅が環境を守る

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茨城県霞ヶ浦には、アサギ、マコモ、ガガブタ、カワセミ、オオヒシクイ、コウノトリなど、水辺に色とりどりの草花が人の目を楽しませ、鳥のさえづりがうるさいくらいだったそうです。わが国で2番目に大きい湖ですが、みんなの憩いの場であった時代から、草木や動植物たちが数を減らし、姿を消しています。原因は汚染とプランクトンの増殖などによる「アオコ」が大量発生し、動植物の生きる場を奪っていくそうです。
汚染の原因の一つに周辺地域の生活雑排水のたれ流しが指摘されました。下水道整備の遅れがあり、生活雑排水の6割が未処理のまま湖に流れ込んでいたようです。
この状況を見かねた茨城県は、銅のもつ抗菌、防藻効果に着目し、調査を重ねた結果、1992年からの4年間で、周辺28市町村、約14万世帯に台所流し台用の銅のバスケットを配布したそうです。
この銅のバスケットは、ステンレスなどの従来品と比べて網目が細かく、湖水の有機物汚染量を示すCOD(科学的酸素要求量)の改善を期待するものでした。
結果は見事で、銅バスケットを使う前に比べて、使用後のCODは、2~4割改善されたそうです。銅バスケットを使用した環境改善策の成功は、大きな反響を呼び全国の自治体に広がったそうです。

銅のレジオネラ菌に対する抗菌効果

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日本人が愛して止まない温泉や銭湯などでレジオネラ菌に感染して命を落とすといった、恐ろしいニュースが注目を集めています。
レジオネラ菌は、本来自然の中に生息する細菌で、人から人への感染はなく、クリーングタワーの冷却水、循環式浴槽、給湯設備、加湿器、温泉の水、ガーデニング用の肥料等が、感染の主な原因となっています。(社)日本銅センターは、レジオネラ菌に対する銅の抗菌効果について実験の調査をまとめています。
実験には2つの方法が用いられたそうです。一つには抗菌効果を試す調査で、水道用配管素材として使用する銅板、ステンレス板、塩化ビニール板にレジオネラ菌をまき、培養後の菌の繁殖数を測定する方法です。結果は試験片1枚当りに50万~60万CFU(Colony Forminng Unit 菌がまとまって成育した数)いた菌が、銅板では、1000CFU以下に減少しました。他のステンレス板、塩化ビニール板は、ほとんど減少しないとうい結果だそうです。
次は銅イオン濃度と作用時間を調べる実験で、段階的に濃度を変えた銅イオン溶液中にレジオネラ菌をいれて繁殖する菌の数の調査です。結果は、銅イオンの濃度と作用時間に比例して、抗菌効果が高くなる結果が得られたそうで、この実験から銅はレジオネラ菌に対して優れた抗菌作用が働くことが証明されたという事です。

病院でも銅の活躍が期待されている

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けがや病気の治療の為にいった病院で、別の病気をうつされるという事態が起きています。ニュースや新聞などで目に付く「院内感染」。現在院内感染は、医療施設の信頼をゆるがすほどの問題になっています。
病院などの医療施設は、人の出入りが激しく、患者さんと一緒に病源菌が外部から院内に持ち込まれやすい環境です。健康ならば影響のない弱い菌でも、高齢者や幼児、入院中の患者さんなど免疫力が低下している方には、重い感染症を引き起こす危険性があります。医療施設内で人から人へ、または医療器具などを通じて感染する感染症のことを院内感染といっています。現在全国の医療施設には、院内感染を防止するためのマニュアルを徹底するなど、積極的な改善策が求められているそうです。
(社)日本銅センターでは、新たなプロジェクトをスタートしました。
試験の協力には、細菌学の権威・北里柴三郎博士の精神を受け継いで創設された北里大学病院。銅の抗菌性を生かして病院の衛生環境をつくる世界でも初めて実験です。
試験は、皮膚科病棟内に銅板と黄銅板を設置し、そこから採取した細菌と何も設置しない場所で採取した細菌を培養して、細菌の塊(コロニー)の数を比べる方法で行われました。銅板や黄銅板を設置した箇所はベットの柵、洗面台、シャワーヘッド、ドアの押板、ドアノブ、手すり処置室の床など。培養する菌の種類は、院内感染の主な原因となるMRSAを含む黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌、緑膿菌、大腸菌の4種類と一般細菌です。
病室の床に設置した銅板、黄銅板、なにも設置していない床か採取した菌の試験結果は次のとおりだそうです。
・黄色ブドウ球菌=普通の床で菌が多数見られるが、銅板や黄銅板からはまったく検出されない。
・MRSA=普通の床と比べ、銅板や黄銅板からは菌がまったく検出されない。
・表皮ブドウ球菌=普通の床と比べ、銅板や黄銅板のほうは菌きわめて少ない。
・一般細菌=普通の床と比べ、銅板や黄銅板では菌のコロニー数が極端に少ない。
また、洗面台やバスルームなどの湿った環境から検出される緑膿菌や大腸菌についても、抗菌効果が得られることが確認されたそうです。
今回の試験について、このプロジェクトのリーダーである北里大学医学部・笹原武志先生は、これまでの成績から「銅や銅合金には院内感染の原因となる細菌を軽減し衛生環境を改善させるはたらきがあるとおもわれる」との見解を示されているそうです。
これからは病院でも銅の活躍が期待されています。

(社)日本銅センター くらしの活銅学より